
山梨県北杜市にある「神代桜(正式名称:高山神代桜)」は、日本五大桜のひとつで三大巨桜でもあります。樹齢1800~2000年、日本で一番古いエドヒガンザクラです。この他に、新日本名木百選や、国指定天然記念物第1号など・・・。たくさんの称号が付けられています。とにかくすごい看板を背負っている歴史ある桜です。日本の代表的な桜、名前からも桜の神様的な存在です。私たちは沢山の桜を見てきましたが、日本の桜の名木と言えば?福島の「三春の滝桜」と、ここ「神代桜」だと思います。

フフフ・・・。俺様のように多くの称号を持っているみたいだな!

内弁慶、ビビリ王、ゴロゴロ犬・・・沢山あるね!

ふ・・・桜の紹介に戻ろうか
神代桜のとは?
「神代桜」は、山梨県北杜市の「実相寺」境内に植えられている桜です。1922年(大正時代)に日本の国指定天然記念物の第一号に認定されました。品種はエドヒガンザクラ、日本に元々自生していた桜の種類です。このエドヒガンザクラは、巨木の一本桜に多い品種です。


実は、実相寺は1375年に建立されて桜よりも歴史が浅いんだ!

立派な桜の木があったから後から御神木にしたパターンか!

桜2000歳、お寺650歳・・・

まるで、歳上ゴンと年下ハチの関係だね!

痛い、痛すぎる・・・
見る角度でけっこう雰囲気が変わるので、ぐるりと一周しましょう。(行けば普通一周するかな)
1枚目と逆側から(左)、この角度はこじんまり見えますね(右)
大きさは、樹高10.3m、根元・幹周り11.8mあります。

天然記念物第一号はさすがや!



老木 神代桜の悲しい現在
これほどまでに歴史があるのに、なぜ特別天然記念物ではないのか?それは、今の痛々しい姿に原因の一端があります。見ての通り、幹に対して枝が少ない、全盛期の姿ではない神代桜。
よく見ると真ん中の主幹が途中で折れてます。雷・台風などで、何度も大枝が折れてしまうなど、かなりのダメージを負ってます。また、1948年(昭和23年)には3年以内に枯死と余命宣告もされるほど弱っていました。
その後、屋根の設置、二度の盛土など樹勢回復作業が行われましたが、なんと、その作業が樹勢悪化を加速させると、のちに判明。2002年に再度適切な樹勢回復作業が行われ、現在は少し元気な姿を取り戻しつつあります。

傷口に塩とは・・・まさにコレか!!

桜を思っての作業が!悲しいね!!

すでにボロボロな状態だけど、風格はさすがやな!
全盛期?の頃の写真は看板にあるので、是非見てください。。


この頃の神代桜に会いたかったぜー
ま と め
「実相寺」の境内には「神代桜」以外にも、有名な桜の子孫が植えられています。まだ小さいですが、日本三大巨桜のあと2つの桜もあり、遠い将来はもっとすごい場所になりそうです。露天も出ており、お祭り気分も味わえますので是非行ってみてくださいね!

三大巨桜は、福島「三春の滝桜」と岐阜「薄墨桜」やな!両方行ったぜ!
おすすめ度:★★★★☆
住所:山梨県北杜市武川町山高2763(実相寺 境内)
オススメ時期:3月下旬~4月上旬
アクセス方法:車 有料駐車場500円(2025.4 現在)
料金:拝観料500円(実相寺境内で見る場合、道路からでも見れる)
神代桜の地図:地図を見る