【長崎】旧佐世保無線電信所(針尾無線塔)異世界の風景広がる135mの巨塔

旧佐世保無線電信所(針尾送信所)
5月3日16:15 SONY α7RⅡ+TAMRON 70-180mmF2.8 撮影条件:f8 95mm

 長崎県佐世保市にある、「旧佐世保無線電信所(針尾送信所or針尾無線塔)」は、大正7年(1918年)に着工され、4年後の大正11年に完成した、現存する電波塔の中で日本で最も古い電波塔です。

 高さ約135mの塔が3つ並んで建っており、異世界のような雰囲気を醸し出しています。その不思議な光景から、NHKドラマ「17歳の帝国」などのロケ地となっています。現在でも、長崎県内で最も高い建造物となっており、その凄さがわかります。

 国の重要文化財にも指定されています。中の見学も可能です。

カメラ小僧 ゴン

この写真は「新西海橋」を渡って、
電信所の向かいから撮影したでー。

目次

電波塔は国をあげた一大プロジェクト!

ハチ

この電波塔は、
当時かなりの力を注いで作られたんだ!

驚愕のゴン

まぁ。。。
現在も長崎で一番高い建造物って時点で
力注ぎ込みまくってるな!

旧佐世保無線電信所(針尾送信所)
5月3日15:10 SONY α7RⅡ+SIGMA 14-24mmF2.8 撮影条件:f8 24mm

 当時、無線などの電波は一度、電波塔に送られ、電波塔から各所に配信されるシステムでした。

欧米諸国も、よりスムーズに無線などを伝えるため、電波塔の開発などに力を入れている時代でした。そんな中、日本も国防対策として他国に負けない電波塔が必要と考え、この「旧佐世保無線電信所」を旧日本海軍が作りました。

この電波塔は3本経っており、1号塔/2号塔が135m、3号塔が137mの高さを誇ります。

ハチ

なーんと、当時155万円かけて作られたんだよー。
今の価値だと250億円くらいらしい!

驚愕のゴン

さすが!国防をかけた一大プロジェクト!

電波塔は何に使われたの?

 「旧佐世保無線電信所」は、主に海軍が東南アジア・中国大陸・南太平洋にいる部隊と連絡を取るために使用され、日露戦争・太平洋戦争など、戦時中に大きな役割を果たしました。特に太平洋戦争では、有名な無線「ニイタカヤマノボレ 1208」を送信したとも言われていますが、正確な記録が残っておらず真相はわかっていません。

 戦後は海上保安庁・海上自衛隊が使用し、1997年まで管理されていました。

驚愕のハチ

1997年まで海上保安庁が管理してたって・・・
結構最近まで現役だったのね!

塔の中も無料で見学できる

 1997年に海上保安庁の管理が終了してからは、保存会の方々がガイドや管理を行っており、どなたでも無料で見学することができます。2013年には国の重要文化財に指定されました。建設からちょうど100年経った現在でも、塔の耐久性は問題なく、一番高い3号塔は内部も見学できます。

 それ以外にも、「電信室」と言われている実際の通信業務を担う場所が公開されており、廃墟好きにはたまらないスポットになっています。

 2022年現在は、見学できるところが上記の通り3号塔と電信室のみなので結構サクッと見終わりますが、現在建築100年を迎え、市が本格的な調査や補修を行う予定で、今後は行けるエリアが増えたりするかもしれません。

ゴン

建設100年でも大丈夫って、
当時の技術力の高さがわかるな!

旧佐世保無線電信所(針尾送信所)
「塔の内部」5月3日15:20 SONY α7RⅡ+SIGMA 14-24mmF2.8 撮影条件:f8 23mm
旧佐世保無線電信所(針尾送信所)
ハチ

さすがに、錆があるけど、コンクリート部分は本当に綺麗だったよ!

旧佐世保無線電信所(針尾送信所)
「電信室 外観」5月3日15:30 SONY α7RⅡ+SIGMA 14-24mmF2.8 撮影条件:f7.1 17mm
旧佐世保無線電信所(針尾送信所)
「電信室 内部」5月3日15:35 SONY α7RⅡ+SIGMA 14-24mmF2.8 撮影条件:f2.8 14mm
ドヤァ〜!なゴン

電信室は老朽化が進んでいるのでヘルメット着用が必須や!

ハチ

入り口に置いてあるからセルフで被るのだ!

ハチ?

にしても、なんで二人ともシュールな表情なんだ??

旧佐世保無線電信所 アクセスとまとめ

得意げなハチ

近くまで行くと、看板が結構あるから迷わないと思うよー!

ゴン

綺麗なトイレ、大きな駐車場もあって
無料とは素晴らしいのだ!

おすすめ度:★★★☆☆
住所:長崎県佐世保市針尾中町
オススメ時期:特になし
アクセス方法:無料駐車場すぐ
料金:無料
旧佐世保無線電信所(針尾送信所)の地図:地図を見る

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